キッチン掃除を楽にする方法|洗剤は4本もいりません

キッチン掃除を楽にする方法|洗剤は4本もいりません 時短家事

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シンクの下を開けてみてください。洗剤が何本ありますか。

重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸、中性洗剤、カビ取り剤、それに油汚れ用のスプレー。掃除の記事を読むたびに1本ずつ増えていって、気づけば棚が埋まっている。

掃除について書かれた記事は、たいてい「汚れの種類によって使い分けましょう」と教えてくれます。理屈としては正しいのですが、ひとつ問題があります。使い分けるには、まず汚れを判定しなければいけません。 その判定作業も、家事です。

この記事では、キッチンの汚れを2種類に単純化して、洗剤を減らす方向で考えます。

キッチンの汚れは、2種類しかない

キッチンで実際に困る汚れは、突き詰めると2つです。

汚れ 正体 どこに出るか 対処
① 油 酸性の汚れ コンロ、換気扇、レンジフード、壁 アルカリ性のもので落とす
② ぬめり 雑菌 排水口、三角コーナー、シンクバスケットの下 つきにくくする

水垢も出ますが、キッチンでは主役ではありません。困る順に並べれば、油とぬめりです。

2種類しかないなら、対処も2つで済みます。シンクの前で「これは何の汚れだろう」と考える場面が、そもそも減ります。

油は、アルカリ性のもの1本で足りる

油は酸性の汚れです。だから、アルカリ性のもので中和して落とす。原理はこれだけです。

ここで気づいてほしいことがあります。重曹もセスキ炭酸ソーダも、アルカリ性です。 つまり、多くの家は「同じ方向の道具」を複数持っています。強さが違うだけで、やっていることは同じです。

だとすれば、アルカリ性のものを1本だけ持って、濃さを変えて使えばいいことになります。

1本を希釈して使い分ける

アルカリ電解水のクリーナーです。レビューは1,892件・平均4.55。pH13.2 の強アルカリ性で、これ1本を薄めて使い分けられるのが要点です。

商品説明にある希釈の目安は、次のとおりです。

希釈 使う場所
原液〜5倍 コンロ、換気扇、レンジフードなどの油汚れ。ヤニ汚れなど特にひどい汚れ。手垢などの皮脂汚れ。除菌・消臭
10倍 冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、トースター、ポット、炊飯器などの家電製品

濃さで守備範囲が変わるので、重曹とセスキを別々に買う理由がなくなります。「これは強い汚れだから重曹じゃ足りないかな」と迷う時間も消えます。

このセットは 2L のボトルと 300ml のスプレーボトルが一緒になっています。詰め替え用だけを買ってしまうと、入れる容器がなくて使えない、ということが起こりがちですが、これはスプレーボトルが付くので、届いたその日から使えます。

注意しておきたいのは、pH13.2 が強いアルカリだということです。 素材によっては使えないものがありますし、手肌への影響も考えたほうがいい濃度です。使える素材と使えない素材、扱いの注意については、購入前に商品ページの注意事項を必ず確認してください。 ここは商品ごとに違うので、当サイトで一律に「大丈夫です」とは言えない部分です。

まず試すなら小さいほうから

いきなり 2L は多い、と感じる場合もあると思います。

300ml のスプレーと、ボトルのセットです。レビューは1,113件・平均4.31。こちらもボトルが付いています。

自分の家の汚れと相性が合うか、手肌が荒れないか、置き場所に困らないか。それを確かめてから 2L に移るほうが、失敗したときの損が小さくて済みます。合わなければ捨てる量も少ないです。

ぬめりは「洗う」より「つきにくくする」

2つ目の汚れ、ぬめりの話です。

排水口のぬめりは、掃除の記事ではたいてい「週1回洗いましょう」と書かれています。正しいのですが、キッチンでいちばん触りたくない場所でもあります。だから後回しになり、後回しにするともっと触りたくなくなる。

これは、お風呂のカビとまったく同じ構造です。発生してから取るのではなく、発生しにくくするほうが先です。

純銅製の排水口トラップです。レビューは44件・平均4.64。

仕組みはシンプルで、商品説明によると、銅に水が触れると抗菌力のある銅イオンが発生して、ヌメリがつきにくくなるとされています。プラスチック製のトラップを、銅製のものに置き換えるだけです。

効くのは、シンクバスケットの下です。商品説明でも触れられていますが、バスケットまでは洗っても、その下は後回しになったり、見て見ぬふりになったりしがちな場所です。ここがドロドロになってから手をつけるのが、いちばんつらい掃除です。

ただし、正直に言っておきます。 この商品は6,050円で、この記事で紹介する中では高いほうです。レビューも44件と多くありません。

排水口を洗うのが特に苦にならないなら、無理に買うものではないと思います。「あそこを触るのが嫌で、毎回見なかったことにしている」という自覚がある場合に、はじめて価格の意味が出てきます。 週1回の憂鬱を6,050円で買い取るかどうか、という判断です。

なお、買う前に排水口の径を測ってください。サイズが合わなければ、そもそも設置できません。

換気扇は、頻度を上げるほど楽になる

キッチン掃除でいちばん重いのは、たぶん換気扇です。

多くの家では、年末の大掃除で1回やります。そして毎回「もう二度とやりたくない」と思う。ベタベタで、分解が要って、つけ置きに時間がかかって、手が油まみれになる。

この重さは、頻度が低いことが原因です。

油は、時間が経つとホコリを吸って固まり、さらに酸化して落ちにくくなります。1年放置した油は、こそげ落とすしかない状態になっています。一方、1〜2ヶ月の油は、まだ「拭ける」状態です。

つまり、年に1回の大仕事を、2ヶ月に1回の軽い作業に変えられる、という関係です。回数は増えますが、1回あたりが「拭くだけ」なので、身構える必要がなくなります。分解も、つけ置きも要りません。

床掃除でも同じことが起きます。毎日の30秒をやめると、その分は週末にまとめて返ってきます。溜めると、利子がつくのです。

もうひとつ効くのが、そもそも汚れを本体に届かせないことです。使い捨てのフィルターを貼っておけば、油はフィルターが受け止めます。汚れたら剥がして捨てるだけで、掃除という作業が発生しません。フィルター代はかかりますが、年末に半日つぶす作業と天秤にかければ、判断は難しくないと思います。

これは「掃除を速くする」話ではなく、掃除の対象そのものを減らす話です。

直後に拭けない日のために

最後に、上位記事がだいたい書いている「使った直後に拭きましょう」について。

正しいです。油は温かいうちなら簡単に落ちます。でも、それが毎回できるなら苦労していません。 疲れて帰った日も、子どもを寝かしつけた日も、直後に拭ける人だけが得をする方法では、続きません。

大事なのは、拭けなかった日を回収できるかです。

冷えて固まった油も、アルカリ性のものを吹いてしばらく置けば浮いてきます。商品説明にも「塗布後、汚れが浮くまでしばらく置くと効果的です」とあります。つまり、こすって落とすのではなく、置いて待つ。その間に他のことができます。

「直後に拭く」ができなくても、「吹いて、放置して、あとで拭く」で回収できる。この逃げ道があると分かっているだけで、キッチンに立つのが少し軽くなります。

完璧にやろうとするより、失敗を回収できる仕組みを持っておくほうが、結局は続きます。

まとめ|洗剤は減らせる

キッチン掃除を楽にする方法として、汚れを2種類に絞る話をしました。

  • キッチンの汚れは①油 ②ぬめりの2つ。判定に迷う場面を減らす
  • 油はアルカリ性のもの1本で足りる。重曹もセスキも同じ方向の道具。濃さを変えれば使い分けられる
  • ぬめりは洗うより、つきにくくする。ただし価格と、自分の憂鬱の大きさを天秤にかける
  • 換気扇は頻度を上げるほど軽くなる。年1回の大仕事より、2ヶ月に1回の拭き掃除。フィルターで受ければ掃除自体が消える
  • 直後に拭けなくていい。吹いて置いておけば、あとから回収できる

洗剤を4本買い揃えるより、1本にまとめて置き場所を空けるほうが、キッチンは軽くなります。掃除全体の軽くし方は掃除を楽にする方法の記事、シンクまわりの洗い物の話は食器洗いを楽にする方法の記事にまとめています。

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