散らからない収納のコツ|散らかっているのは「終わっていない物」です

散らからない収納のコツ|散らかっているのは「終わっていない物」です 収納・整理

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収納用品を買って、定位置も決めました。それでも、テーブルの上には物が出ています。カウンターの端にも、ソファの上にも。

収納のコツを調べると、どの記事にも同じことが書いてあります。定位置を決めましょう、使用頻度でグループにしましょう、7割の量に抑えましょう、ラベルを貼りましょう。

どれも、もうやりました。

なのに散らかる。ここで、一度だけ試してほしいことがあります。今、出ている物を1つずつ見てください。 共通点があります。

散らかっているのは、まだ終わっていない物

テーブルの上に出ている物を、思い浮かべてみてください。だいたい、こんな顔ぶれではないでしょうか。

  • 読みかけの本
  • 届いたけれど開けていない郵便
  • 外したまま置いてあるアクセサリー
  • 明日持っていく書類
  • 返信していない手紙
  • 充電中のイヤホン
  • 洗って干したあと、まだ片方しか見つからない靴下

バラバラに見えますが、全部が同じ状態にあります。

どれも、途中です。

では反対に、ちゃんとしまってある物は何でしょうか。読み終えた本。使い終えた工具。洗って乾いた食器。着ていない冬服。

終わった物です。

ここに、収納がうまくいかない理由が丸ごと入っています。

収納というのは、終わった物のために設計されています。 使い終わった物を、次に使うときまで預かっておく場所。それが引き出しであり、棚であり、クローゼットです。

だから、終わっていない物には、行き場がありません。 定位置がないのではなく、定位置という考え方の対象外なのです。

上位の記事が「定位置を決めましょう」と書くとき、その定位置は終わった物のために用意された場所です。途中の物をそこへ入れようとするから、うまくいきません。

しまうと困るから、出している

もう一歩、踏み込みます。

途中の物を、なぜ出しっぱなしにするのでしょうか。面倒だから、ではありません。

しまうと、忘れるからです。

返信していない手紙を引き出しにしまえば、その手紙のことは頭から消えます。消えれば、返信はされません。明日持っていく書類を棚に入れれば、明日そのまま出勤します。

つまり、出しておくことには機能があります。 物を目に入る場所に置くことで、まだ終わっていないという情報を、自分に向けて発信しているのです。

物を、付箋の代わりに使っている。

そう考えると、散らかったテーブルの見え方が変わってきます。あれは、だらしなさの結果ではありません。用事の一覧表です。

だから「片付けなさい」と言われると、なんとなく抵抗があります。当然です。それはリマインダーを消しなさいと言われているのと同じだからです。片付けたら、明日の書類を忘れます。頭のどこかがそれを知っているので、手が動きません。

ここを飛ばして収納テクニックを積み上げても、効きません。散らかっている物は、散らかっているのではなく、機能しています。

なお、出ている物が終わった物ばかりだった場合は、話が違います。使い終わった食器やハサミが出しっぱなしなら、それは保留ではありません。戻すまでの手数・距離・容量のほうに原因があります。この記事では扱わないので、当てはまる場合はそちらを確認してください。

とくにキッチンは、終わった物が出たままになりやすい場所です。手数を増やさずに定位置を作る方法は、キッチンに物を出しっぱなしにしない方法で解説しています。

「保留」に、住所を作る

では、どうするか。

答えは、保留を無くすことではありません。保留を、正式な状態として認めることです。

家の中には、住所を持った状態がいくつもあります。食器は食器棚に住んでいる。服はクローゼットに住んでいる。ゴミはゴミ箱に住んでいる。

保留だけ、住所がありません。 だから家じゅうを漂って、テーブルやカウンターやソファに漂着します。

やることは1つです。保留のための入れ物を、1つ用意してください。 ルールも1つだけ。

途中の物は、そこに入れる。

分類はしません。優先順位もつけません。読みかけの本も、開けていない郵便も、明日の書類も、全部同じ箱です。共通点は途中であることだけなので、それ以上分ける必要がありません。

これだけで、何が起きるか。

散らかりが、消えるのではなく、1か所に集まります。

テーブルは空きます。カウンターも空きます。散らかりの総量は変わっていません。ただ、住所が決まったので、家じゅうに広がらなくなります。そして探すときは、そこだけ見ればいい。

箱は、見える場所に置いてください

ここが肝心です。

保留箱を戸棚の中にしまったら、忘れる問題がそのまま戻ってきます。 見えなければ、リマインダーとして機能しません。それでは元の木阿弥で、テーブルの上に物が戻ってきます。

条件は3つです。

  1. 目に入る場所に置く(毎日必ず通る場所。棚の上、玄関の脇、デスクの端など)
  2. フタをしない(フタは開ける手数を増やすうえに、中身を隠します)
  3. 中身が見える、または中身が思い出せる大きさにする

ただし、空けたいテーブルの上には置かないでください。 そこに箱を置くと、テーブルは空きません。少し離れた、必ず視界に入る場所です。

見えていて、中身が把握できて、そこに全部が集まっている。それなら、テーブル一面に広げておく必要がなくなります。

溢れたら、それはサインです

保留箱は、そのうち溢れます。

そのとき、より大きい箱を買う前に、一度だけ考えてみてください。箱が溢れているというのは、終わっていない用事が多すぎるという意味です。物が多いのではなく、用事が多い。

箱を大きくすれば、用事はもっと溜まります。そこは、箱ではなく用事のほうを見る場面です。

また、家族が多いと保留箱は自分ひとりの分では収まりません。家族全員の一時置きをリビングで受け止める作り方は、リビングが散らからない収納にまとめています。

細かい物は、入れ物が分類を決める

保留の住所ができたら、次は終わった物の側です。

引き出しを開けたとき、中でごちゃごちゃになっているものがあります。文房具の引き出し、キッチンの小物、洗面所の細々した物。ここも散らかりの温床です。

このとき、多くの人がやることは分類を細かくすることです。ペンはここ、クリップはここ、輪ゴムはここ。

細かくしすぎると、戻せなくなります。 戻すたびに、どこだったかを考える必要が出てくるからです。かといって、全部まとめて放り込むと今度は探せません。

ちょうどいい粒度は、頭で考えても出てきません。入れ物のサイズが、粒度を決めます。

順番が逆なのです。分類を決めてから箱を買うのではありません。箱を置いてから、そこに入る量を1つのまとまりとして扱う。 8cm四方の箱に入るのは、せいぜい1種類か2種類です。それがちょうどいい粒度です。

組み合わせられる小さい箱

ケユカの Re BOX という小物ケースです。レビューは429件・平均4.77。国産です。

この商品の要点は、4種類のサイズがピッタリ組み合わせられることです。 8×8cm、8×16cm、8×24cm、16×24cm の4サイズがあり、組み合わせたうえで、さらに積み重ねられます。

商品説明では、16×24cm のサイズについて、デジタルスケール・オープナー・計量カップ・キッチンばさみといった調理道具や、電卓・メモ用紙・穴あけパンチといった文房具を入れる例が挙げられています。

サイズが選べるということは、粒度が選べるということです。 引き出しに敷き詰めながら、ここは細かく、ここは大きく、と後から決められます。

ただし、買い足すときの注意があります。 商品説明によると、発売時期によって商品のカラーが若干異なります。 さらに仕様変更の履歴があり、2022年夏までは内側にロゴがあり、2022年夏以降はロゴがなく、2025年秋以降はリサイクル材への変更にともなって黒い点々が入る場合があるとされています。

この記事は組み合わせて使う前提の商品として紹介しています。つまり、複数買うことになります。見た目を揃えたいなら、必要な数をまとめて買ってください。 後から買い足すと、色や表情が揃わない可能性があります。逆に、揃わなくても気にならないなら、少しずつ足していけば済みます。どちらでいくかを、先に決めておくのが安全です。

引き出しの中を仕切る

引き出し用のカトラリートレーです。レビューは229件・平均4.66。材質はポリプロピレン、サイズは高さ5.5cm×奥行き39.6cm×幅11cm、カラーはホワイトとグレーがあります。

この商品でこの記事の文脈に効くのは、滑り止めです。 商品説明では、引き出しを開け閉めしてもズレないと説明されています。

仕切りがズレると、分類が崩れます。開け閉めのたびに数ミリずつ動いて、いつの間にか隙間ができ、そこに物が落ちる。落ちた物はどの仕切りにも属さなくなり、引き出しの底で自由になります。仕切りが動かないというのは、分類が保たれるということです。

重ね置きできるデザインで、傾斜構造になっています。底面に排水穴が付いていて水切りができ、水洗いも可能です。カトラリー用として作られていますが、奥行きのある引き出しの仕切りとして使えます。

買う前に、引き出しの内寸を測ってください。 幅11cm×奥行き39.6cm が入るかどうかで決まります。奥行きが40cm近くあるので、浅い引き出しには入りません。

使う場所に、後から引き出しを足す

保留の住所も、細かい物の分類も、原則は同じです。使う場所に無ければ、そこには戻りません。

ところが、収納を足したい場所にかぎって、収納がありません。机の下、棚の下、カウンターの裏。

アトヅケヒキダシという、後付けタイプの引き出しです。レビューは715件・平均4.08。素材はABS樹脂とポリプロピレン、生産国は中国です。

サイズは、外寸が約W32×D28.5×H5.8cm、内寸が約W30×D21.6×H4.5cm。小物スペースが約W30×D4.5×H2cm あります。重量は約475gです。

耐荷重は約1.7kgです。 後付けの引き出しとしては軽めなので、入れるのは文房具・郵便・鍵・薬といった軽い物になります。工具や本を入れる用途には向きません。

そして、購入前に必ず確認してほしい点があります。 商品説明の注意事項に、接着面の形状や素材により貼りつかない場合は、ネジなどを用意してほしいという旨が明記されています。

つまり、貼れない可能性があります。 穴を開けずに設置できるのが魅力の商品ですが、それはどんな面でも貼れるという意味ではありません。貼りたい場所の素材と形状を先に見てください。ザラザラした面、凹凸のある面、剥離しやすい塗装面は、うまくいかないことがあります。ネジで留めてもいい場所かどうかも、あわせて考えておくと安全です。

収納を足しても入りきらないなら、次は持っている量そのものを見る番です。判断で止まりやすい衣類については、クローゼットの服を減らす方法で基準の決め方を書いています。

まとめ|散らかりは、消すのではなく集める

散らからない収納のコツとして、散らかっている物の正体から入りました。

  • 出ている物は、まだ終わっていない物。収納は終わった物のために設計されているので、行き場がない
  • しまうと忘れる。だから出している。これは用事の一覧表であって、だらしなさではない
  • 解決は保留を無くすことではなく、保留に住所を作ること。散らかりが1か所に集まる
  • 保留箱は見える場所に・フタなしで。しまうと忘れる問題が戻る
  • 細かい物は、入れ物のサイズが分類の粒度を決める。分類を決めてから箱を買うのではなく、箱に入る量を1まとまりとして扱う

まずテーブルの上の物を、1つの箱に集めてみてください。それだけで、テーブルは空きます。

戻す動作数から収納を見直す話は片付けを楽にする方法の記事、そもそも物と種類を減らす話は物を減らして家事を楽にする記事にまとめています。

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