乾燥機付き洗濯機のメリット・デメリット|消える家事と増える家事

乾燥機付き洗濯機のメリット・デメリット|消える家事と増える家事 家電・便利グッズ

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乾燥機付き洗濯機は、安くない買い物です。だから、買う前にメリットとデメリットを調べて、後悔の芽を先につぶしておきたい。この記事にたどり着いた方は、いま、その途中だと思います。

メリットとデメリットを項目で並べた記事なら、どのサイトにもあります。そこでこの記事は、当サイトの流儀で、消える家事・残る家事・増える家事に組み替えて検証します。あわせて、上位の記事があまり言わない容量の盲点と、家に入れた後の現実まで、正直に書きます。

乾燥機付き洗濯機が消すのは「干す」という工程

洗濯という家事は、ひとつの作業ではなく、洗う・干す・取り込む・たたむ・しまうという工程の集まりです(この分解は洗濯を楽にする方法の記事で詳しく扱っています)。ふつうの洗濯機がどれだけ賢くなっても、引き受けてくれるのは洗うだけ。干すのも、取り込むのも、人の仕事のままです。

乾燥までを機械に渡すと、ここが変わります。干すという工程が、まるごと消えます。

取り込む工程は残りますが、中身が変わります。物干しから取り込むときは、乾く時刻と天気に合わせて動くのは人のほうでした。乾燥機なら、機械から取り出すのは自分の都合のいい時間でかまいません。

つまり、消えるのは干す時間だけではありません。むしろ大きいのは、天気と時刻からの解放です。

  • 夜でも、雨の日でも、洗濯を始められる
  • 乾く時間から逆算して干す、という段取りが要らない
  • 取り込みの時刻に、帰宅や在宅を縛られない
  • 花粉や梅雨で外に干せない季節も、いつもどおり回せる

干している時間そのものより、「今日は干せるか」「乾くまでに帰れるか」という判断と待機が毎日発生していたことに、消えてみて気づく。ここが、乾燥機付きのメリットの本体です。

一方で、残る工程も先に言っておきます。機械から取り出す、たたむ、しまう。ここは乾燥機付きでも消えません。特にたたむ工程は、乾燥が終わった山を前にすると意外に重く感じられます。たたむ負担を減らしたいなら、収納の側から変える方法があり、それはたたまない収納の記事に譲ります。乾燥機付き洗濯機は、洗濯のすべてを終わらせる機械ではなく、真ん中の「干す」を消して、時刻の縛りを外す機械。そう捉えるのが正確です。

最大の盲点|洗濯容量と乾燥容量は違う

ここからは、デメリットと盲点の話です。いちばん大事なのは、カタログの見方です。

洗濯機の「8kg」という表記は、洗濯容量です。乾燥容量は別にあり、たいてい洗濯容量より小さい。この記事で検証する機種で言えば、洗濯・脱水は8kgですが、乾燥は4kgまたは5kg(モデルによって異なります)です。

これが日々の使い方にどう効くか。洗いから乾燥までノンストップで回すつもりなら、実質の上限は乾燥容量のほうになります。8kg分をまとめて洗って、そのまま全部乾燥、はできません。

対処は2つです。乾燥容量に収まる量で、こまめに回すか。乾燥までかけるものと、干すものを分けるか。どちらでも運用はできますが、買う前に知っているかどうかで、買った後の満足度がまったく変わります。「8kgを買ったのに、半分しか回せない」と感じるのは、たいていこの見落としです。

検証に使う一台(アイリスオーヤマ ドラム式洗濯乾燥機)

アイリスオーヤマのドラム式洗濯乾燥機です。レビューは平均4.03・67件。洗濯・脱水8kgで、乾燥容量は4kgのモデルと5kgのモデルがあります。温水洗浄機能とチャイルドロックを備えた、左開きのドラム式です。給水ホース・排水ホース・ホースクリップなどの付属品が同梱されます。

外形寸法は、コンパクトモデルで幅約59.5×奥行約65.2×高さ約90.8cm、質量は約72kgです。設置込みの販売形態については、商品ページで最新の条件を確認してください。

増える家事もある|フィルター掃除と乾きムラ

正直に書きます。乾燥機付き洗濯機は、家事を消すだけの機械ではありません。増える家事もあります。

まず、乾燥フィルターの手入れです。乾燥機能を使うと、衣類のホコリがフィルターにたまります。これを取り除くのが、新しい定期の仕事になります。放っておくと乾きが悪くなる方向にしか働かないので、サボれません。

次に、乾きムラです。フード付きのパーカーのような厚手のものや、詰め込みすぎたときは、乾き残りが出て、干し直しになることがあります。

もうひとつ、電気代です。乾燥は熱と風で水分を飛ばす工程なので、洗濯だけで止めるより電気を使います。金額は機種・使い方・契約している電気の単価で大きく変わるため、ここで具体的な数字は書きませんが、毎日乾燥まで回す前提なら、商品ページや仕様書で消費電力と目安を確認してから決めるのが安全です。

つまり、乾燥機付き洗濯機の実像は「家事ゼロ」ではなく、工程の交換です。毎日の干す作業と時刻の縛りが消えて、ときどきのフィルター掃除と、乾燥のぶんの電気代が増える。この交換が釣り合うかどうかは、いま干す作業にどれだけ負担を感じているかで決まります。

入れた後の現実|約72kgは、動かせない

設置の話は「うちに入るか」で終わりがちです。でも、本当に考えておくべきなのは、入れた後です。

先ほどの機種で、質量は約72kgです。一度設置したら、掃除のために気軽に動かせる重さではありません。つまり、洗濯機の下や裏がどれだけ掃除できるかは、設置の時点で決まります。

買う前に確認しておきたいのは、次の3つです。

  • 防水パンや設置スペースの寸法(幅約59.5×奥行約65.2cmが収まるか)
  • 搬入経路(玄関・廊下・洗面所のドアを通るか)
  • 扉が手前に開くドラム式のため、開閉分の前方スペース

動かせない問題の現実解(スライド台)

設置してから後悔しないための道具が、キャスター付きのスライド台です。レビューは平均4.32・1,895件。幅48〜78cm×奥行39〜61cmの伸縮式で、耐荷重は150kg(移動時は100kg)。洗濯機の下に敷いておけば、掃除のときに動かせるようになります。

ここも正直に書きます。横への平行移動はできません(前後の移動と方向転換のみ)。組み立ては工具不要ですが、自分で組み立てる商品です。そして、約72kgの洗濯機を後から載せ直すのは大変なので、導入するなら洗濯機の設置前が現実的です。

向く家、向かない家

ここまでの検証を、判定の形にまとめます。

向いているのは、こんな家です。

  • 共働きやワンオペで、干す・取り込む時刻に生活を縛られている
  • 夜に洗濯を回したい
  • 部屋干しのスペースや乾きにくさに悩んでいる
  • 設置スペースと搬入経路を確保できる

逆に、向かない家もあります。

  • 外干しが好きで、干す作業を負担に感じていない
  • 洗濯物が少なく、干す・取り込むが数分で終わる
  • 設置スペース・防水パン・搬入経路がどうしても確保できない

なお、悩みが「部屋干しで乾きにくい」だけなら、洗濯機を買い替えずに、風と除湿で解決する道もあります。そちらは洗濯物を早く乾かす記事にまとめています。厚手のものや寝具まで温風で乾かしたいなら、布団乾燥機の選び方と使い方も選択肢に入ります。マットの有無で手軽さと仕上がりが変わり、部屋干しの補助にも使えます。

まとめ|工程の交換として釣り合うかで決める

最後に、この記事の検証を整理します。

  • 消えるのは干すという工程と、天気・時刻の縛り。取り込みは「都合のいい時間に機械から取り出す」に変わる
  • 残るのは、取り出す・たたむ・しまう。増えるのは乾燥フィルターの手入れと乾燥のぶんの電気代で、乾きムラの干し直しも起こりうる
  • 最大の盲点は洗濯容量と乾燥容量の差。ノンストップで使うなら実質の上限は乾燥容量
  • 質量約72kgは、入れたら動かせない。下や裏の掃除まで、設置前に決めておく

メリット・デメリットの表を眺めるより、消える家事と増える家事の交換として釣り合うか。そこで判断すれば、この買い物で後悔する可能性は、ぐっと小さくなります。

この「消える家事と増える家事を天秤にかける」見方は、ほかの大物家電にもそのまま使えます。たとえばキッチンなら、ゴミ出しまでの保管とニオイを引き受けてくれる生ゴミ処理機の選び方が同じ構図です。方式ごとに増える手入れと、自治体の助成金まで含めて比べてみてください。

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