アイロンがけを減らす方法|面倒なのは、かけている時間ではない

アイロンがけを減らす方法|面倒なのは、かけている時間ではない 時短家事

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シャツ1枚にアイロンをかけるのに、なぜあんなに気が重いのでしょうか。

実際にかけている時間は、数分です。それなのに、前の晩から「明日アイロンかけなきゃ」と憂鬱になる。休日にまとめてやろうとして、結局やらずに月曜を迎える。

面倒の正体は、かけている時間ではありません。

この記事では、アイロンという作業を分解して、どこを削れば本当に減るのかを整理します。

アイロンは、10工程のうち1つしかない

シャツ1枚にアイロンをかけるまでの動きを、全部書き出してみます。

  1. アイロン台を出す
  2. 台を広げる
  3. アイロンを出す
  4. コードを挿す
  5. 温まるのを待つ
  6. かける
  7. 冷ます
  8. アイロンをしまう
  9. 台をたたむ
  10. 台をしまう

このうち、アイロンなのは6だけです。残りの9つは、準備と後片付けです。しかも5と7は、ただ待っているだけの時間です。

つまり、「アイロンを上手に速くかけるコツ」を覚えても、体感はほとんど変わりません。 削るべきは6ではなく、その前後にある9個のほうです。

当サイトでは、掃除機がけも洗濯も同じように分解してきました。掃除機がけは6工程のうち掃除は1つ、洗濯は5工程のうち機械がやるのは1つ。アイロンは、この比率が特に極端です。 1対9です。

減らす方法は、3段階ある

「アイロンがけを減らす」には、3つの段階があります。

段階 やること 費用 効く場面
① シワをつけない 脱水を短く・すぐ干す・ハンガーで伸ばす なし 普段着
② アイロンが要る服を減らす 素材・形状記憶で選ぶ(買い替え時) 買い替え時のみ 全体
③ 準備工程のない道具にする 衣類スチーマー 投資 残った分

順番は①からです。費用がかからず、効果が大きい順に並べてあります。

①シワをつけない

そもそもシワは、なぜつくのでしょうか。

濡れた繊維が、圧縮されたまま乾くからです。原理がこれだけなら、対策も3つで足ります。

脱水を短くする

脱水は、洗濯物を遠心力で洗濯槽の壁に押し付ける工程です。押し付けられた状態が長いほど、シワは深く入ります。脱水時間を短くすると、そのぶん干すときに水は垂れますが、シワは減ります。アイロンをかけるくらいなら、垂れる水のほうが安い、という判断です。

すぐ干す

洗濯が終わったのに、洗濯機の中に放置する。これがいちばんシワをつけます。脱水後の洗濯物は、圧縮されて絡まった状態のままです。そこから時間が経つほど、その形で乾き始めます。

ハンガーで伸ばす

干すときに、縫い目を持って軽く引っ張り、形を整えてから掛けます。濡れているうちに整えた形で、そのまま乾いて固まります。これは「アイロンを干すときにやっている」のと同じことです。

この3つをやると、Tシャツやカットソーはアイロンが要らなくなることが多いです。そして、ここが大事なところです。

アイロンが本当に必要なのは、そもそも一部の服だけです。

脱水を短くするときの注意

ひとつ補足しておきます。脱水を短くするのは、シワが気になる服だけにしてください。

洗濯機は、洗濯物を全部まとめて脱水します。だから脱水時間を短くすると、タオルもバスタオルも一緒に水を含んだままになります。厚手のタオルが生乾きだと、においの原因になりますし、乾くまでの時間も延びます。シワを取るために、部屋干しの時間を増やしていては本末転倒です。

現実的なのは、シャツ類だけを分けて洗うか、脱水を短くするのは休日など、干す時間に余裕がある日だけにすることです。

もっと簡単な方法もあります。脱水が終わったら、すぐ出す。これだけなら、脱水時間を変えなくても、圧縮された時間を短くできます。3つの中でいちばん効果が確実なのは、実はこれです。タイマーをかけておいて、終わったら取りに行く。それだけです。

②アイロンが要る服を、数えてみる

上位の記事はたいてい「形状記憶シャツを買いましょう」と書いています。正しいのですが、今ある服はどうするのかという話がありません。全部を買い替えるのは現実的ではありません。

その前に、やることがあります。数えてください。

クローゼットを開けて、アイロンをかけないと着られない服が、実際に何着あるかを数えます。

おそらく、思っているより少ないはずです。多くの人にとって、それは仕事用のシャツ数枚と、たまに着るジャケットくらいです。

数が分かると、打てる手が変わります。

  • 数着しかないなら、全部を買い替える必要はありません。着る頻度を下げるか、クリーニングに出すという選択肢が現実的になります。月に数枚なら、外注のほうが安く感じることもあります
  • 10枚以上あるなら、それは服の構成の問題です。買い替えのタイミングが来たときに、形状記憶やシワになりにくい素材を選んでいけば、数年かけて自然に減ります

「減らす」というのは、道具の話の前に、対象の数の話です。掃除しやすい部屋を作るときに掃除機が止まる回数を数えたのと、同じことです。

③残った分は、準備工程のない道具で

①と②をやっても、残るものは残ります。ジャケットの肩、コートの背中、久しぶりに出したシャツ。ここで、はじめて道具の出番です。

ここで大事なのは、スチーマーは「アイロンの代わり」ではないということです。

10工程を思い出してください。スチーマーが消しているのは、台を出す・広げる・たたむ・しまう(1・2・9・10)と、温まるのを待つ時間(5)の大部分です。つまり、10工程のうち9個のほうに効いています

シワを伸ばす性能でアイロンに勝つ道具ではありません。準備をなくす道具です。だから、これは「置き換え」ではなく「工程の削除」になります。

立ち上がりとスチームの持続で選ぶ

±0(プラスマイナスゼロ)のスタイルスチーマーです。レビューは9,704件・平均4.46。当サイトで紹介している商品の中で、最もレビューが集まっています。

スイッチを入れて約24秒で使えるようになり、スチームは約8分持続します。ハンガーに掛けたまま、たっぷりのスチームでシワを伸ばせます。

スチームには脱臭や除菌の効果もあるとされていて、ソファや布団など洗いづらいもののケアにも使えます。帽子、カーテン、クッション、ファブリックチェアにも対応します。

約8分という持続時間は、意外と実用的な数字です。 シャツ1枚なら十分足りますし、途中で水を足しに行く中断も起きません。逆に、何枚もまとめてやる使い方だと足りなくなります。

立ち上がりの速さと収納性なら

折り畳み式の衣類スチーマーです。レビューは2,578件・平均4.43。1000Wのハイパワーで、約10秒で立ち上がります。折り畳めるので収納に場所を取らず、持ち運びもできます。PSE対応で、過熱保護措置が搭載されています。

2機種を比べると、こうなります。

±0 スタイルスチーマー 折り畳み式スチーマー
立ち上がり 約24秒 約10秒
スチーム持続 約8分 記載なし
出力 記載なし 1000W
折り畳み なし あり
レビュー 9,704件・平均4.46 2,578件・平均4.43

商品ページに書かれている項目が機種によって違うので、空欄は「記載なし」としてあります。推測で埋めるより、そのほうが正確です。

選び方としては、朝の出勤前に1枚だけ、という使い方なら立ち上がりの速さが効きます。まとめてかけるならスチームの持続時間を見たほうがいいと思います。

まとめ|アイロンを速くしても、楽にならない

アイロンがけを減らす方法として、工程の分解から入りました。

  • アイロンは10工程のうち1つ。残り9つは準備と後片付け。だから「速くかけるコツ」は効かない
  • 減らすのは3段階。①シワをつけない(脱水を短く・すぐ干す・ハンガーで伸ばす)は費用ゼロ
  • ②アイロンが要る服を数える。思っているより少ないはず。数着なら買い替えなくても解ける
  • ③スチーマーはアイロンの代わりではなく、準備工程を消す道具

アイロンが憂鬱なのは、腕が悪いからでも、面倒くさがりだからでもありません。1回のアイロンに、9個の余計な工程がぶら下がっているからです。洗濯全体の工程を軽くする話は、洗濯を楽にする方法の記事にまとめています。

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