献立を考えない仕組み|1週間分まとめて決めるのは、解決ではない

献立を考えない仕組み|1週間分まとめて決めるのは、解決ではない 暮らしの仕組み化

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夕方になると、また始まります。「今日、何にしよう」。

冷蔵庫を開けて、中身を眺めて、何も思いつかずに閉める。しばらくしてまた開ける。結局、昨日と似たようなものを作る。

献立について調べると、どの記事にも「1週間分をまとめて決めましょう」と書いてあります。一度はやってみた方も多いと思います。そして、続かなかったのではないでしょうか。

続かないのには、はっきりした理由があります。

つらいのは「決めること」ではなく「決め続けること」

まず、事実を確認しておきます。

献立を1回決めるのは、実はそんなに難しくありません。 10分あれば決まります。冷蔵庫の中身を見て、食べたいものを考えて、決める。それだけです。

つらいのは、それが毎日終わらないことです。

昨日決めました。おいしくできました。それなのに、今日また同じ問いが来ます。明日も来ます。来週も来ます。一生来ます。

つまり、献立の負担は難易度の問題ではなく、回数の問題です。

ここを取り違えると、対策の方向がずれます。「上手に献立を決める方法」「レパートリーを増やす方法」を探しても、楽にはなりません。1回あたりを上手にしても、回数は減らないからです。

減らすべきは、回数のほうです。

「1週間分まとめて決める」が解決にならない理由

そこで登場するのが、上位の記事がほぼ全部書いている「1週間分をまとめて決めましょう」です。

方向としては正しいです。回数を減らそうとしています。でも、よく見ると問題があります。

考える回数が7回から1回になっただけで、「考える」という行為そのものは残っています。

しかも、いくつか副作用があります。

週末の自分に負債を送っている

平日に10分ずつ考えるのと、週末に1時間座って考えるのと、どちらが楽でしょうか。合計時間は減っています。でも、体感としては週末の1時間のほうが重いことがあります。しかも週末は、本来休みたい時間です。

1週間分の予定を先に固定すると、現実とずれる

金曜に急な外食が入る。水曜の分が余って木曜に持ち越す。子どもが熱を出す。自分が疲れて作れない。

ずれた時点で、計画は崩れます。 そして崩れると、また「今日何にしよう」の生活に戻ります。1週間分の献立表は、1回ずれると全部が使えなくなる作りになっているからです。

目指すべきなのは、「考える回数を減らす」ではありません。「考える」という行為そのものをなくすことです。

曜日固定が効くのは、選択肢が縮むから

「月曜は麺、火曜は魚、水曜は丼」。曜日ごとに枠を決める方法も、上位の記事によく出てきます。

ただ、なぜそれが効くのかを書いている記事がありません。 だから読者は「飽きそう」と感じて、やらずに終わります。

理由はこうです。

献立が決まらないのは、選択肢が無限にあるからです。

「今日何にしよう」という問いは、よく考えると恐ろしい問いです。何を作ってもいい。和食でも洋食でも中華でもいい。世界中の料理から1つを選べ、と言われているのと同じです。それを毎日解いています。 決められなくて当然です。

曜日で枠を決めると、この構造が変わります。

月曜は麺、と決まっていれば、選択肢は「うどん・パスタ・そば・ラーメン」くらいに縮みます。4択なら3秒で決まります。

ここが大事なところです。曜日固定は、決めやすくなるのではありません。決める対象そのものが変わっています。「世界中の料理から1つ」という問いが、「4択から1つ」という問いに置き換わっている。だから考えなくて済むのです。

「飽きそう」への答え

曜日固定を聞いて、多くの人が「飽きそう」と思います。もっともです。

飽きるのは、枠を細かくしすぎたときです。

「月曜はカルボナーラ」と決めたら、それは献立を固定しています。当然飽きます。

そうではなく、枠は粗くしてください。 「月曜は麺類なら何でも」。これなら、うどんでもパスタでもラーメンでもいい。その日の気分で選べますし、それでも選択肢は十分に縮んでいます。

枠は献立ではありません。選択肢を絞るための壁です。 壁は粗くていい。壁があるだけで、無限が有限になります。

枠は、好きなもので作る

もうひとつ、枠を作るときのコツがあります。栄養バランスから作らないことです。

「月曜は魚、火曜は野菜中心、水曜は…」と、栄養から枠を組もうとすると、たいてい失敗します。栄養を考えるという新しい判断が増えるうえに、食べたくないものが枠に入るからです。食べたくない枠は、必ず破られます。

そうではなく、もともとよく作っているものから枠を作ってください。

過去2週間で作った料理を思い出して、種類ごとに分けます。おそらく、7つも出てこないはずです。麺、丼、炒め物、鍋、カレー。多くの家庭のレパートリーは、その程度に収束しています。それをそのまま曜日に割り振れば終わりです。

新しいことを始めるのではなく、すでにやっていることに名前をつけるだけです。だから初日から回ります。栄養が気になるなら、枠が回り始めてから調整すればいい話です。順番として、続くことが先です。

仕組みは紙で作れる。ただし置き場所が要る

曜日の枠を決めるのに、道具は要りません。紙に7行書けば終わりです。月曜=麺、火曜=魚、水曜=丼、木曜=肉、金曜=何でもいい日、土曜=作り置きの消化、日曜=外食か鍋。これで完成です。

問題は、その紙がどこかへ行くことです。

引き出しにしまえば、二度と見ません。取り出す動作が1つ挟まるだけで、人は見なくなります。せっかく作った仕組みが、3日で消えます。

だから、見える場所に置く必要があります。そして置くべき場所は決まっています。冷蔵庫です。献立を考えるのは、たいてい冷蔵庫の前だからです。

冷蔵庫に貼れるポケットファイルです。レビューは1,156件・平均4.71。裏面が強力マグネットになっていて、冷蔵庫にそのまま貼れます。

収納サイズはA4タテ変形、表紙寸法は323(H)×259(W)×19(D)mm、ポケットは8ポケット。材質は表紙・ポケットがPPです。

曜日の枠だけなら、正直マグネット1個で紙を貼れば足ります。 これが効くのは、冷蔵庫まわりの紙をまとめて1か所にできるからです。曜日の枠、買い物リスト、学校からのプリント、宅配の不在票。冷蔵庫の扉がバラバラに貼り紙で埋まっている状態は、それ自体が視覚的なノイズです。

使用上の注意として、本来の用途以外には使わないこと、火や熱源のそばに近づけないことが商品説明に挙げられています。

ちなみに、冷蔵庫まわりに紙が集まりやすいのは、ポストから持ち込んだ郵便物の行き先が決まっていないことが多いからです。届いた紙をその場で仕分けて、家の中に持ち込む量を減らす手順は、郵便物を放置しない仕組みにまとめています。

なお、単身赴任のように一人分だけを回す場合は、枠を作っても作る量のほうが持て余しがちです。自炊の比率を赴任期間から決める考え方は、単身赴任の家事の記事にまとめています。

それでも決まらない日のために

枠を作っても、疲れて何も考えたくない日は来ます。作りたくない日も来ます。

そこで最初から、枠の中に逃げ道を1つ入れておいてください。

週に1日は「何でもいい日」にします。外食でも、惣菜でも、レトルトでも、冷凍食品でもいい日です。

これが効くのは、崩れる前提で作ってあるからです。1週間分の献立表が続かないのは、崩れることを想定していないからでした。最初から1日空けてあれば、急な予定も、疲れた日も、その枠に吸収されます。計画が崩れるのではなく、計画通りになります。

逃げ道は、サボりではありません。仕組みの一部です。

なお、曜日で固定するのが向く家事と、量で決めるほうが向く家事があります。洗濯は後者で、かごのたまり具合で判断するほうが季節の変化に強くなります。考え方は一人暮らしの洗濯頻度の記事にまとめています。

献立が決まったあとの工程は、それぞれ別の記事にまとめています。下ごしらえをまとめる方法冷凍して使う方法買い物の回数を減らす方法です。

なお、枠が回り出すと今度は「冷蔵庫に残った食材をどう組み込むか」が次の悩みになります。買った順に使うのをやめる考え方は、食材を使い切る献立の作り方で解説しています。

まとめ|枠を作れば、考えなくなる

献立を考えない仕組みについて、整理しました。

  • つらいのは決めることではなく、決め続けること。問題は難易度ではなく回数
  • 「1週間分まとめて決める」は解決ではない。考える行為は残るし、1回ずれると崩れる
  • 曜日固定が効くのは、選択肢が無限から枠内に縮むから。決めやすくなるのではなく、決める対象が変わる
  • 枠は粗くする。「月曜=カルボナーラ」ではなく「月曜=麺類なら何でも」
  • 逃げ道を1日入れておく。崩れる前提で作れば、崩れない

まず、1曜日だけ決めてみてください。月曜は麺。それだけでも、週に1回は「今日何にしよう」が来なくなります。料理全体の工程分解は料理を楽にする方法の記事にまとめています。

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